TOPに戻る  

勇者融合ブレイブンのプロット

勇者融合ブレイブンのプロット

 さて再登録にて再連載された勇者融合ブレイブン、
ただ、それがどのように作られたかというのは、
あまり知らないことでしょうなので、
ここに、勇者融合ブレイブンのプロットを提示したいと思います。

※マンガ本編を未読の方は盛大なネタバレになるので、
 読む前に、マンガ本編を読むことをお勧めします。

 まず2013年の四月の中頃でしょうか?
アイデアが湧いたのは、そこから作画が始りました、
一番最初の絵は四話の効いてないアピールをしてる絵で
(※勇者融合という言葉を考え付く前には
 勇者ものの話、勇者システムとかそういうのを
 考えていた前景がありまして2012年から
 もやもやしていた考えではありました)
そこから必要だったプロットを一日で書きあげたということもあり、
そして、大体、2カ月くらいの
執筆期間を経て勇者融合ブレイブンを仕上げました。
(※正直、ここから自サイト制作が長かった記憶)
実を言って、勇者融合ブレイブンも結構な突貫工事で、
仕上げたわけです。 そして、
そのやり方というのが僕の記憶に強く刻まれて、
その頃から、絵を描くとしたら大量というのが欲求に生まれて、
少ないページや誌面では留まらない表現を追いかけるように、
なりました。

全部で5000字程度のプロットになるので、
そこまで読むのには苦労はしないでしょうが、
先に漫画を読んでおくと、各シーンが思い出せて、
また読みたくなること請け合いですよ!


 では、勇者融合ブレイブンのプロットをどうぞ!





〜〜〜勇者融合ブレイブン、プロット〜〜〜



勇者融合ブレイブン!
僕らのヒーローブレイブン! 勇者の魂、
丹力込めて、いまそ打ち出せブレブレイド!
断罪滅殺、魔怪獣! ゆけよ正義の勇者様ア!
「わーい僕が勇者だ!」
さて勇者融合ブレイブンの特徴は、
誰しも勇者になれる夢のロボットだ! 乗った人は、
一度乗りこめば逝ける勇者の伝説になる!
 ブレイブ丹力にビルドイン! 夢幻のチカラがわいてくる、
勇気湧き出し圧倒勝利、完全無欠のブレイブン!
 勇者融合ブレイブン!
「いくぜえええ!!」
さてかのブレイブンはニンゲンにおいては役に立つ勇者、
魔怪獣と戦い、数多くの勝利と、街の平和を勝ち取ってきたのであるが、
この勇者融合ブレイブンのプロット考え直したい!
では簡単に考えて、ページに収めることだけ考えてブレイブンを
構成して行こうとおもう、勇者融合ブレイブンは勇者系ロボットであるが、
新要素として丹力エンジンが下腹部(※腹部のことでいい)
にセットされている。
 一見して黒いキューブの集合体のここが、数多くの勇者と融合し、
戦いぬく勇気を動力としている!
 ブレイブンは魔怪獣が街を荒らすたびに招集が掛けられる! 危険だ!
やっつけろブレイブン!
 パイロットは君しかいない! がんばれ! 魔怪獣をやっつけるんだ!
「わかった! ぼくがやってやるぜ!」
 走りだした勇者はいざブレイブンに乗り込み発進!
 都心をあらす魔怪獣を撃退せよ!
 勇者ブレイブンは無敵!
敵の攻撃なんて通用しない!何も効かない退かない、最強の肉体を持つ!
勇気の名の下、すべてを断絶して立つ姿は雄々しく、
だれもかのロボットに刃向かうことは出来ないのだ!
 正義の剣がひらめくとき、敵は燦滅爆沈し、
我々は勝利をまた一つ掴み取ったのだ!「ありがとうブレイブン」
あれ?
「いやーブレイブンは」
「つよかったね!」
あれ?
「ブレイブンは最高だよ!」
あれ?あれ?あれ?
「ブレイブン!よくやった!」
 ぼくは? どうした!?
勇者ブレイブンは勝利を重ねた、
そのたびの礼はブレイブンのもの!
魔怪獣ゴルクロック
ブレイサウザントナックルで散逸。
魔怪獣アジタモノシダイ
ブレイアンチシュートにて滅血。
魔怪獣ユウジバリエン
ブレイブオーバードライブにて蒸発。
魔怪獣アバドバブル
ブレイブアポカリプスにより時空代謝。
ブレイブンは色んな敵をやっつけた
……なのに
どうして僕がいないんだよ!
 記者会見
「指令、ブレイブンは最強の勇者ですね、
 エネルギーの仕組みはどうなっているのですか?」
ええ、われわれが独自に開発した丹力エンジンが、
勇者の絶対勝利を揺るがせないのです」
丹力エンジンの図
 「丹力エンジンはプラスワンの頑張りを引きだし」
だれもパイロットには触れない。
 「ブレイブンは最強です、わが町の地価は
いまやブレイブンの絶対の信頼性により高まり、
一大軍事都市圏をなしております」
 どうしてだろう、そういえばここには操縦桿もなにもない、
乗り込んだまでは覚えてるのに、そのあとはずっと
勇者の戦いがモニタリング。
 「ブレイブンにはパイロットはいないのですか?」
 「ええ、ブレイブンにはパイロットはいません、
 完全自立起動の最新鋭のロボットです」歓声が上がる。
 「では、兵士の負担や操縦者の危険などは考えず設計
 できるわけですか」
「司令、操縦者がいなくて危険はないのですか?」
「いまは超AIの時代です」
ぼくは、僕は最強なんだ、僕は最強なんだ、だけどどこにいるんだ僕は、
僕が勝利してるのか? 僕が操縦してるのか? だれが操縦してるんだ?
 どこでいなくなっちまったんだよ! 僕は!

「まけるわけねえだろ バーカが」
「この俺は最強ななんだ、だれも俺を倒したり出来ない」
「ちくしょうちくしょうちくしょう、どいつもこいつも
 なんでおれのことをみないんだよ! どこにいった!
 おれはどこだ! おれはだれだ?」
 おれは勇者か? なんだ?
 「司令ブレイブンの操縦に異常が生じ始めてます」
「ブレイブンが足りないのか、次の丹力を用意」

「え? 僕が勇者に?」
「そうブレイブンに圧倒的に足りなかったもの、それは勇者の心!」
「勇者がなければロボットはうまく勝利を収めることはできないんだ!」
「みたまえたった一人で戦うブレイブンを!」
魔怪獣ゴルクビーストに蹂躙されるブレイブン
「彼は孤独に戦ってる!」
「ぼく!やります!」
「そうか!」
「君こそが勇者だ!」
ブレイブフュージョン!
誰だよお前は?
「僕は! 勇者だ! 勇者ブレイブン!」
嘘だ!俺が勇者だ!俺が勇者なんだよ!邪魔だ!あっちにいけよ!
「いくぞ! ゴルクビースト!」ブレイバーで撃滅。
「あれ?」ばかめ
魔怪獣ユガイテイル、勇者ブレイブンのオーガンスプライトで圧死。
魔怪獣モグアバクアグデバイ、ブレイブマスターハンドで独壇場だ!
魔怪獣シューライボンもブレイブンの勇者閃光の独演会!
魔怪獣アビシジュライクェンを破壊!
「ありがとうブレイブン!」

何年が過ぎただろうか?
ブレイブンは勇者としてのバトルフォームをいくつも変えて、
究極の力を地球の神秘から取り出し、いまや魔怪獣の巣窟、
パンモデモニウムの中に攻め入ったのであるが、
そのころには勇者の魂は。
「俺が勇者だ!」「俺が最強なんだ!」「お前らは出て行け!」
「ここは俺だけの場所!」
「司令、ブレイブンは力を増し、
 いまや勇気生命体として最強のランクに達しましたが」
「ときおり感知される量子の乱れは、この次元で検出されないスピン電子を
 はじき出しています、この兆候は丹力プラスワンを
 乱すのではないですか?」
「ブレイブンを与え続けて大丈夫なのでしょうか?」
「水田くん、もはやブレイブンなしではわえわれの国家が
 立ち行かないことを知っているだろう?
 若年層は総じてNEETとなり廃人となり、
 時折現れるレイブルも期待の成績を収めない、
 完全に若年層への教育は行き詰ったのだよ」
 「しかしわれわれは日常をおろそかにしすぎている、
 本の少しの勇気が社会から」

失われていった結果はどうだったろうか?
 みな勇気を出して一歩踏み出すが、立ちはだかるのは巨大な勇者、
この勇者の力を借りて一時的にヒーローを気取ってみるものの、
それは自分なんかではない、いつだって少年の心を
強く支えてくれる鑑、正義の味方は、
腕を振り回して我々の社会を助けてきたが。
 立ち向かう勇気は確実に社会から奪われていった。
 オトナはブレイブンを担保に大量の借金を続け、
いつ終わるか知らない魔怪獣との戦いを終始怯えて、
収支の赤を消すために、あちらの勇気を食い物にし、
こちらの勇気を買い占めて、何とかひねり出した、
ブレイブンたちで、魔怪獣を撃破してきた。なれも今日で終わり。
「今日という日で、魔怪獣は完全に死ぬのだ、
 これからは勇気に頼らなくても生きてゆける、
 そんな平和な時代が来る なけなしの勇気を振り絞って
 苦しむ必要はもうないのだ、ただ毎日を楽しく、
 だれも貸し借りせずに普通の貿易と普通の社会人を演じて生きて行く、
 ブレイブンは立像となり自由の象徴となり、そして我々は」

「司令! 魔怪獣の巣から大量の生体反応が!」
 「来たか! 砲門を開け! ブレイブンの突入を援護するのだ!」
 勇気は一人走りを始めた、気付けばだれも勇気には追いつけなくなった、
結果として誰も勇気を出して走らなくなった、
みな勇気を捧げてひた走る勇気を走らせた、
「ブレイブン大洞穴に到達」「降下作戦を開始します!」
「巨大な熱源反応! 魔怪獣アッゾとおなじサイズです!」
 「く! やつの生産ラインが止まっていなかったか!
 ブレイブンに外部丹力エンジンを与えるんだ!」
 「は! すでにブレイブン導入済みです」
「僕が勇者だ!」「僕が勇者だ!」「僕が勇者だ!」「僕が勇者だ!」
「高空域より亜音速降下!」
「ブレイブン丹力に到達まで3秒 2 1!」
 ブレイバーユニットを装着することでブレイブンは
シナジーブレイブンとなり、今までとはくらべものにならない極大の勇気を
獲得したのだ! ひそかにあらゆるところより抽出したブレイブンにより!
いまやこのマシンの体躯5キロメートル
だれも! 誰もかなわない!
ブレイブンにかなうものは地球上を探してもどこにもいないのだ!
 だれも勇気にはかなわない、たったひとつの勇気に捧げた命の数! 
その数なんと8万体! 勇気が出ずにブレイブンになりそこなった惨めな
人間一億人! そう!ブレイブンは完全にニンゲンだ! ニンゲンだ!
「おれは最強だ! 最強のニンゲンなんだ!」
 「司令! やりました!いまこそ一億880万人の命を捧げて!
 強靭なる勇者の人格が統合されました! 彼こそが真の勇者!」
「シナジーブレイブンヒューマニスト!」
「さあ! ニンゲンの勇気を見せてやれ!」統合された勇者!
正義の剣で魔怪獣の中枢、マカイポッドを撃滅する!
 その剣人類の勇気で構成されて、この世界から勇気を
完全に吸い尽くした!
 さあ絶対の勝利は約束された! 君の勇気は勝利に変わる!
 君こそが! 君の命こそが勇気なんだ!
そのちっぽけな心で社会はいくらでも光に向かうことが出来る!
捧げよ命!

「砕けろ! マカイポッド!」
「砕けろぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
「砕けろぉおおおおおおおおおおおおおお!!」
マカイビットは勇気生命体の高熱に当てられ雲散霧消した、
その熱量は宇宙が誕生した時の温度を計測したというが、
すでに熱は多次元にわたっていたため正確に計測はされてはいない、
 もはやブレイブンを攻勢しているのは勇気! そのものであり!
人類の応答するのはちっぽけなコンソールではない! 勇気!
そのものである! 勇気こそが人類である!
何千年をかけてありとあらゆるモンスターが
ニンゲンにかなわなかったのは、やつらに勇気がなかったからである!
 勇気無き人間以外の生物!
「ニンゲンの本気で!」
「ツイエロォォォォォォォォォォォォ!」
 勇気の剣は勝利の剣、絶対不動の揺るがぬ剣はマカイポッドを貫いて
次元に勇気の爪あと残す、これこそが魔怪獣散逸の証!
 われわれは勝利を勝ち取ったのだ!
 「司令! 魔怪獣の反応が止まりました!」やった!

「司令?」
「勇気は勝ったか」
国家の信念、唯一無二の国家足りうることは勇気、それだけ、
勇気無きところに国家はあらず、勇気こそが国家を保つ、
国家を国家でありつづけさせる最大の手段。
 なれもその勇気は今やひとつの形で終わりを迎えた。
「我々の勇気は今後数百年働かないだろう」
 「なれも! それは国家の死滅を表わすものではない!
 ブレイブンという偉大なる国家がわれわれを統合させ!
 真の決意の下暖かく我々を支え続けるからだ!
 我々は勇者を産み出した! あらゆる人間がこの勇者をたたえ、
 この勇者の下で家族となるだろう! 我々は! 勝ったのだ!」
歓声!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「俺は最強だーーー!!!」
「俺が人類だ! 人類は?」
人類の勇気は!
「おれだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
そうだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
「ぼくらは勝った! 引きこもってるだけだったけれど!
 今日完全に救われた! みんな勝ったんだ!
 勝利したんだ! やった! やったぞ!」
勇者融合ブレイブン!

「!?」
「司令! ブレイブンのエネルギー反応が異常を示しています!」
「?」
勇気は統合を拒んだ、勇気は己のみを勇気とし認める、
だれかの勇気をみとめて走り続けたわけではない、
ただおのれの勇気を試し最大の成果を上げた後のダウナーは、
「ブレイブンが分化!?」
 勇気生命体は勇気をぶつける先を求めて極大を続けた!
 「司令! ブレイブンが大洞穴より加速を続けています!
 加速にとも無い肥大化! 強大な熱を感知しました!」
 「ばかな!? 勇気は完璧な生命体!
 成長の必要も無い! 完全無欠の自律自給生命体! なぜだ!?」
自律自給の生活は孤独と言い換えることが出来る。
そんな孤独を勇気とたたえるならば、あらゆる国家、団体、民族、
宗教、思想、思考から独立した暴力の実を根拠とする獣の群れが、
吐き出されるのみだ。「ブレギオン?」
「勇気は完全にここに分離し、粉塵に、この反応は……」
勇気生命体はその生命を繁茂させ、人類を駆逐した。

 勇気生命体『ブレギオン』

”国家は民族は宗教は思想は若者のなけなしの勇気を奪って存続する一匹の獣だ”

言葉もまた例外ではない

誰の勇気も認めない獣である。









〜〜〜勇者融合ブレイブン・プロット完〜〜〜




TOPに戻る  
inserted by 2nt system